森田誠さんと同じくらいトレーナーとして有名な藤井聡さん。森田誠さんとは違ったやり方でダメ犬をしつけていく有名なトレーナーです。
そんな藤井聡さんを紹介します。
記事の目次
藤井聡さんの経歴
藤井聡さんと言えば「どうぶつ奇想天外」にカリスマ訓練士としてたびたび出演されたことが印象にある方も多いでしょう。
家庭犬、ペット、問題行動をわずかな期間で解決できる手法を飼い主にわかりやすく指導してくださることで有名なトレーナーさんです。
実は藤井聡さんは犬の訓練の世界でも輝かしい実績が多々あります。
中でも1998年度には、WUSV(ドイツシェパード犬世界連盟)主催の訓練世界選手権大会に日本代表選手として代表チームのキャプテンを務め個人で第8位(日本人最高)に入賞し、 団体で第3位に入賞という成績を残しています。その後も数々の国内外の訓練競技会に出場する傍ら、 環境省や各都道府県、動物愛護団体、各獣医師会との連携のもと家庭犬のしつけはもちろん問題行動の改善やしつけの必要性に関する啓蒙活動や講師として様々な活躍をされています。
2004年に発生した新潟県中越地震では国内でまだまだ数が不足している災害救助犬の活躍が一躍注目を浴びました。この時、がれきの中から子供の救出に尽力した災害救助犬もまた藤井聡さんが繁殖から訓練まで手掛けた犬です。
このように藤井聡さんは特殊使役を担う犬の訓練はもちろんのこと、家庭で暮らすペットのしつけに至るまで幅広い活躍をされています。
藤井聡さんはどんな方なのか?
出典元:https://etutorend.com/1200.html
長年に渡る警察犬や特殊使役を担う犬の訓練に従事され、それらの活動の傍ら家庭で暮らすペットのしつけにも様々な手法をみいだされている方です。
テレビの印象にも残るように、犬を初めて飼う方、問題行動に悩んでいる方、誤った接し方をしてしまっている方が自身の誤りを発見し、改善するまでの道筋を明確に示してくれる方でもあります。
・藤井聡さんのしつけ方法
犬のしつけ手法には様々なタイプがありますが、大切なことは成果を出すこと、問題行動を解消することです。
犬の問題行動は飼い主のストレスや負担になるばかりでなく、時には近隣との騒音トラブルを招くこともあり早急な解決が必要とされています。
藤井聡さんのしつけ方法のキーとなる手法は
・マズルコントロール
・リーダーウォーク
等がその特徴を明確に表しています。
中でも有名な手法は「天罰方式」です。この手法は、テレビでもたびたび紹介されていますが、無駄吠えをする犬に向かって金属の皿や不快音のする小物を背後から投げつけ、驚かせることで問題行動を解決するという方法です。
犬は条件反射的に起こした無駄吠えに対して正体不明な天罰が加わることで、相当な恐怖心、警戒心を抱き、数回繰り返すうちにその恐怖心から無駄吠えを自ら止めるという仕組みです。
この手法は飼い主が直接叱る、手を挙げるというものではない事から、飼い主への不信感や警戒心を招く心配もないというメリットがあります。
藤井聡さんのしつけの考え方
藤井聡さんのしつけ手法には「犬はオオカミの子孫」というテーマが大きく関係しています。この観点から犬の特性を十分に理解し、人間と共生するうえでの信頼関係の構築を図ります。
この手法はシェパードを代表とする警察犬の訓練では当たりまえとされる手法です。犬と人間は明確な主従関係を築き、犬は人間に絶対服従することで信頼関係を維持します。もちろん飼い主は犬が戸惑う事の無い様に的確な指示を常に出し、コミュニケーションを図り、緩急を使い分けることでお互いがベストな成果を出せるよう取り組みます。
問題行動を見せる犬の生活を垣間見ると、飼い主が良かれと思いとっている行動の中に、犬との信頼関係を損なってしまう行動も多々見受けられます。そのような点を飼い主自身が改善し、良好な関係性を作ることで問題行動は解消できると考えられています。
つまり犬のしつけでありながら、飼い主自身に「しつけ方」を理解させることもしつけの手法に含まれています。
藤井聡さんのしつけの特徴
藤井聡さんは「犬の本能」や「犬の習性」を理解し、その行動に変化が起こるよう働きかけしつけを行います。
犬の本能や習性はその扱い方で優れた行動につながることもあれば、飼い主が手に負えないような問題行動になることもあります。そのため飼い主と明確な主従関係を構築することで、飼い主が犬の本能や行動の良き面を引き出すよう誘導をします。
犬にも様々な気質があり
・好奇心が旺盛な犬
・独立心が強い犬
・反抗的な犬
・天真爛漫な犬
と様々です。
ただいずれの犬も基本的には同じ本能や習性を備えていることには変わりません。飼い主である人間がその仕組みや特性を十分に理解し、正しく接する方法を身に着けることで必ず問題行動は解消でき、よりよい関係性を築くことが出来るはずです。
藤井聡さんのしつけではたびたび「ダメ犬」とされる犬が話題になります。
犬は本来「ダメ」な要素をもっているわけではなく、人間側の接し方、扱い方に誤りがあったという事も藤井聡さんのしつけを通じて多くの飼い主が痛感するところです。
藤井聡さんの教材とはどういうもの?
ダメな行動に対してどのように接したらいいのかを映像で見る事ができるので非常に分かりやすい内容になっています。
収録内容
教材の内容は以下のようになっています。
・Disc2:お散歩のしつけ(23分)
・Disc3:問題行動の原因と改善(47分)
・【スペシャル特典#1】追加DVD(44分)
・購入者特典
DVDの内容は以上のようになっています。
それぞれのDVDで自分の犬のダメな行動に合わせて選んでみていくような感じに構成されています。
しかし、犬種ごとになっているわけではないので、性格によるしつけに関しては触れられていないのは森田誠さんのDVDとは少し違う所だと思います。
愛犬のしつけで重要な基本
DVDの内容は上記で紹介した藤井聡さんのしつけの方法の実例をもとに説明されています。
3大しつけ方法や天罰方式についての説明がされています。飼い主さんがリーダーシップを発揮していき、犬の服従性を育てる、そしてしっかりした主従関係を構築していくといった事の為に行っていくのです。
犬の問題行動は犬が主導権を握ってしまっているからこそ起こってしまいます。しかし、この問題行動は飼い主さんがリーダーシップをしっかりとっていれば改善する事ができます。
藤井さんが推奨している3大しつけ法をしっかり学ぶことができるのがこのdisc1です。
お散歩のしつけ
散歩の時のやり方を学ぶことで問題となる行動を改善させていきます。
散歩の正しいやり方はどのように行えばいいのか、犬に対しても飼い主に対してもストレスにならないで済む方法を学ぶことができるのがこのdisc2です。
散歩のときに犬がよくする行動は
・玄関から飛び出してしまう
・ひっぱる癖がある
・リードや首輪を嫌がる
・他の犬に吠えたり、飛びついたりする
・拾い食いをしてしまう
これらの犬の困った行動に関しての改善策について説明がされています。
実際のトレーニング内容も収録されていますので、見る事でやり方や改善の参考にすることができます。さらにDVDには実践トレーニングの方法も収録されているので、具体的な方法を知ることができます。
力の強い大型犬を散歩させるのは引っ張り紅世があるととても大変だと思いますが、リーダーウォークを繰り返して行う事で改善する事が可能であるとのことです。
問題行動の原因と改善
このDVDにはその他の問題行動についての解説がそれぞれされています。
・要求吠え、無駄吠え
・家族の食事中に吠える
・電話、チャイムなどの音がした時に吠える
・来客がきたら吠える
・ハウスの中で吠えてしまう
・唸ったり噛んだりする
・触ると噛んでくる
・食事中に手を近づけると噛んでくる
・留守番ができない
・トイレを覚えてくれず、しつけがうまくできない
などの問題行動に関して、藤井聡さんの解説を聴きながら行っていく事ができます。しかし、DVDで実演しているのは一口給仕法の訓練、トイレのしつけのみになります。
飼い主さんがリーダーシップをとり、犬の習性をしっかりと理解した上で、犬の意識革命が必要になるのです。
スペシャル特典
トレーニングの基本はスワレ、フセ、マテ、コイ、ツイテ、です。
オペラント条件付けを用いて、犬が自主的に動くように意欲を引き出すような方法をとります。
オペラント条件付けというのは、ネズミの実験で餌を与える時にネズミ自信でレバーを押させます。そしてレバーを押されると中の餌が出てくるようなしくみになっています。これを続けていく事で、最終的にはネズミ自信がレバーを押す頻度が高くなっていくというものです。
購入者特典
購入者特典として以下のようなものがついてきます。
・犬の免疫学メール
・犬の健康チェックシート
・犬の食事について(PDF)
・犬のケア方法(PDF)