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犬との生活をおくる上で大切になる「しつけ」ですが、褒めるしつけも大事ですが、やはりダメな事をしたら叱ることも大事です。
そこで犬に対して最も効果的な叱り方を説明します。
記事の目次
犬の叱り方とは?
犬を叱る時、どのように叱りますか?
もし間違った叱り方をしてしまっているとしたら、犬との信頼関係に傷がついてしまう事があるので、気を付ける必要があります。
ダメな叱り方の例
・長い時間叱り続ける
・体罰としてケージに閉じ込める
・名前を呼んでから叱る
・叱る時の声のトーンの区別がつかない
これらの叱り方は好ましくない叱り方になります。
叱り方が間違っている理由
上記であげた叱り方が良くない理由を説明します。
叩く
叩くのは犬への叱り方としては一番効果が薄い方法です。
叩かれた事で、犬は叱られた認識ではなく、怖いといった認識しか持たないので、良くない事をしたという認識にはなりません。
長時間叱る
時間が経てば経っただけ犬は叱られている事と、自分がした事を結びつけるのが難しくなっていきます。
長い時間叱った所で犬には効果が薄いのであまり意味がありません。
体罰としてケージに閉じ込める
叱る意味でケージに入れてしまうと、犬はケージ=良くないもの、と認識してしまうので、犬を連れたおでかけなどの時にケージやキャリーバッグなどに入る事を嫌がってしまう事になります。
ハウスを教えている場合はしつけの意味自体がなくなってしまいかねないので、良い叱り方とは言えません。
ハウスの教え方はこちら
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名前を呼んでから叱る
名前を呼んで叱るのは、普段呼ばれるのとの区別ができず混同してしまう事になります。犬に対して叱っていることが伝わらないのであまり効果的とはいえません。
さらに、犬は名前を呼ばれる事は良くない事として認識してしまう事になるので、これが続くと名前を呼んでも反応しなくなります。
名前を呼ぶ時は褒める時だけにしましょう。
叱る時の声のトーンの区別がつかない
犬は人間が思っている以上に声のトーンに対して敏感です。
その為、叱る時と褒める時などはしっかりとトーンを使い分けてあげないといけません。
声のトーンで叱られているかどうかを判断している為、普段のトーンで叱っても、犬には叱られているかどうかの区別がつかないのです。
正しい犬の叱り方
犬を叱るという事はどういうことなのか、ですが、叱り方は以下の一つだけを行うのが良いです。
「手を叩き、少し大き目の音を出しながら低く大き目のトーンで「ダメ(又はノー)」と言う」
このやり方だけです。
注意しておくことは、家族全員で必ず叱る時の声の掛け方を統一しておいて、しっかりと犬の眼を見て叱ることが大事です。
これだけで犬には伝わるのかが不安な方もいると思いますが、複雑で長い叱り方は犬には全く理解ができないので、むしろシンプルな方が効果的です。
犬には飼い主さんが怒っているという事を伝えつつ、犬には何をやっては行けなかったのかをしっかりと認識してもらう事が大事なのです。
これができていないと、犬は何をしたら怒られるのかがわからず、同じ事を何回もしてしまう事になりますし、叱ったこと自体が無駄になってしまうのです。
理解ができないのに飼い主さんから怒られるのは、犬にとっては怖いと思ってしまうだけになります。
そうなると犬にとっては飼い主さんは怖いだけの存在になってしまい、信頼関係を上手く構築することはできなくなってしまいます。
そして、犬は飼い主さんよりも強い存在であろうとするので結果として今まで築いてきた関係が崩れてしまうのです。
叱る時は必ずその場で叱る
上記の方法であっても犬は時間が経つと何に対して怒られているのかがわからなくなってしまうので、できるだけその場で怒るよにしましょう。
悪いことをした時、今したことに対して飼い主さんに怒られていると犬が認識する事ができると、自然と怒られないようにふるまって、問題行動もなくなっていきます。
子犬の段階なら叱った後に正しいことを教えて褒める
子犬の段階だとこれからしつけをしていく事になると思うので、必ず叱った後には正しいことを教えて褒めてあげましょう。
褒めてあげる事で何が正しくて何が間違っていたのかを区別する事ができるようになります。
褒める時はおやつや犬が好きなおもちゃなどを使ってあげるのが良いでしょう。
褒めて伸ばすメリットの記事はこちらを読んでみて下さい。
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まとめ
褒めるしつけの方が犬は覚えるのが早いですが、必ず良い事をするとは限りません。
中にはしてはいけない事をしてしまう事もあります。
そんな時に、叱り方を間違ってしまうと、今まで築いてきた信頼関係も崩れてしまう事になってしまいます。
そうならない為にも、正しい叱り方をして、犬との関係を良い方向に保っていきましょう。
信頼関係がしっかりとできているかを確認するにはこちらの記事を読んでみて下さい。
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